ほぼ日刊双極性日記

双極性障害持ちの日常を中心に。最近ミニマリスト目指し始めました。

「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」から学んだ5つのこと

 約1年ぶりに伊藤洋志「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」を読みました。どのような本かというとナリワイという、個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事を複数持って、自分の人生を充実させる考え方と方法論が書かれています。

 

 さて、今回はこの「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」のなかで、自分が特に気になった記述を抜き出し、そこに自分の感想を述べていくというスタイルで書いていきたいと思います。そんな訳でこの記事を読んで頂いてもナリワイについてはほとんど理解できないですが、その代わり筆者の伊藤洋志さんの鋭い考え方などがお分かりいただけるかと思います。

 

目先の「頑張る」努力よりも、世の中の構造や状況を洞察することが、何かすごい専門能力があるとか特別な才能があるとかよりも、遥かに大事である。

 

 これが自分にはすごい欠けてるなと思います。で、なまじ頑張っちゃって壊れちゃうっていうのが今までのパターンでした。やっぱりもっと本を読んだり、物事をよく観察して自分の頭で考えることをしていきたいと思います。また、筆者は「頑張る」ということに以下のように警鐘を鳴らしています。

 

「頑張る」というのは一つの思考停止だからである。たまにはいいが、毎日疲労困憊になるまで全力を投入していると、物事を俯瞰して考える力が残らない。これは危ない。

 

 今の日本社会ではこの「頑張る」ということが過大に評価されていて、今だに頑張ればどうにかなると思っている人が大多数で、結果として社会全体が思考停止状態に陥っているのではないかと思うことがあります。物事を俯瞰して考えたり、洞察することがこれからの時代、求められているのではないでしょうか。

 

常に「負けたら死ぬ」というプレッシャーの中で頑張れる人は、痛覚が麻痺したソルジャーくらいのもので、だいたいの常人は、まあいざとなっても困窮して死ぬことはないし、ぼちぼち楽しい暮らしはできる、という最終的な心の余裕があるから、何かにチャレンジできているものである。「背水の陣」が有名なのは、かなりの特殊例だからである。いつでも使える手ではない。

 

 頑張り方を間違えている人が多い、現代社会の人には目から鱗の人も多いのではないでしょうか。自分もまさに昔はこの間違いをしていました。今の世の中、ソルジャー適性のない大部分の人にもソルジャーとしての戦い方を強いることが原因で、心を病んだりする人が多く出るのだと思います。ソルジャー適性のない大部分の人は、ナリワイを持つなど新しい働き方をしないと潰されますよ、ほんと。

 

 

 ここまでは「頑張る」ということについて引用してきましたが、その他にもいろいろと考えさせられることを筆者は述べています。

 

とりあえず小さい規模でいいので、何かしら実行してみて自分の身体で経験を得る、ということが肝心だ。二次情報をいくら集めても、それの正誤を判断するための体験が自分に足りないと、集めた情報を役立てることができない。

 

 まずは小さいところから始めてみて、経験値をある程度得ないと、情報の正誤を判断することすらできないということで、まずはやってみることの重要性を説いています。物事を決めるときに情報収集をしすぎて情報過多になって、結局決断できない方は参考になさってみるといいと思います。まあ逆に自分の場合は、躁状態の時は後先考えずにすぐやってしまう癖があるので、まずは小さい規模でやってみることを心がけたいです。

 

 

ナリワイをつくる前に、様々な「恐怖」を「危機感」に変換できることが基礎能力として必要である。恐怖は、お化けみたいなもので、周りがどんな解決策を授けてくれようが、行動できなくさせる力を持つ。

 

 これはナリワイに関わらず、世の中の「恐怖」全般に通じることだと思います。「恐怖」というものをよく観察して、細かく調べていけば、ほとんどのことが解決可能な「危機感」だということです。そして「危機感」になれば、行動が可能になります。

 

 

もはやお金を浪費して何か快楽を買う、というのはむしろつまらないのである。いかにお金を費やさずにやるか、こっちのほうが面白い。

 

生活の余裕とは、収入の多寡よりもむしろ、支出をコントロールができるかどうかが大きい。

 

 これからの時代を生きる全ての人に送りたい言葉ですね。最近自分が目指しているミニマリストにも通じる考え方で、収入の多さ=幸せではないということです。もう消費をすることが幸せという時代は終わりました。人だけではなく、企業なんかも支出を上手く抑えられている所は業績がいいですよね。

 

 

自分のボルテージは丁寧に扱う必要がある。お金よりもやる気のほうが現代では貴重な資産である。

 

 これも確かにその通りだなと思います。ボルテージというかモチベーションは単純にお金を積まれたから高くなるというものでもないのは、皆さんの人生経験からも明らかだと思います。このボルテージ(またはモチベーション)を空回りさせずにうまく成果を生み出していくことが大事だということです。

 

 

 以上、「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」から頑張る体験恐怖お金やる気について駆け足で学んでみました。もちろん、この本のメインテーマであるナリワイもとても面白いテーマですので、未読の方はぜひ読んでみて下さいね。ちなみにKindleの方がセールなどでかなり安くなってることが多いみたいですよ。

 

 

ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方

ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方

 

 

 

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方

 

 

【かかった時間:約3時間45分】